こんにちは。エコル・kiyoshiです。
本日は今年第2回目となる、グラン・ヒラフ場内のエキノコックス駆除作業(ベイトまき)を行ってまいりました。
まずは1000m台地まで上がって、ベイトまき作業を始めました。
今日は天気は良いものの風が強く、羊蹄山の上に浮かぶ雲も、なんだかすごい形をしています。上空はもっとすごい風が吹いているんでしょうね。
1000m台地周辺はまだまだ緑もまばらで、わずかにノウゴウイチゴが咲いているだけでした。
車で行くことができないところには、こんな感じでベイトをまいて歩きました。
これがベイトです。ベイトとは英語で「えさ」の意味で、キツネに食べてもらうためのものです。ベイトは魚のすり身でできていて、その中には虫下しの薬が練りこまれており、これを食べたキツネは、腸の中の寄生虫(エキノコックスなど)が死んで、健康になります。健康になったキツネがここでテリトリーを守って暮らすことで、この場所からエキノコックスを駆除することができます。
倶知安町はこの取り組みで顕著な成果が出ていて、全道平均30~40%程度のキツネに取り付いているエキノコックスが、倶知安町では1%以下に抑えられています。グラン・ヒラフ場内もそれと同時にまき始めましたので、おそらく同じくらいの低い水準に抑えられていると考えられます。安心して野外活動をするためには、大切な取り組みだと思います。
鏡沼の湿原では、ワタスゲの白い穂が風に揺れていました。かわいいですね。
ホロムイイチゴの花も少しだけ、咲き始めていました。
オオカメノキの花と、もうほとんど散ってしまっていましたが、チシマザクラの花です。
鏡沼周辺の森では、エゾハルゼミの鳴き声が響いていました。
良い季節になりましたね。