ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

kinokoです。 by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
今日は蒸し暑かったようですね。エコル周辺は、湿度は高いながらも涼しかった
です。
羊蹄も、かすんでいます。
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今日は酪農学園大学の神谷先生をはじめとする皆様が、このエリアのエキノコックス
の調査をしてくださいました。キタキツネの糞を採取しながら一組は鏡沼から、もう一
組はゴンドラ乗り場のほうからエコルまで歩いてくださいました。ありがとうございます!
酪農学園大学、倶知安町の博物館「風土館」、そして倶知安のNPO「WAO」で進められて
いるこの取り組みは、エキノコックス駆除の為の、画期的な取り組みです。
これまでエキノコックスの駆除というと、宿主のキタキツネをやっつけることが多かった
のですが、今度のは違います。キタキツネは縄張りをしっかり持つ動物です。そこでキタ
キツネに虫下しを飲ませて、きれいな体になってもらって、そのキツネにその地域を守って
もらう、という逆転の発想の作戦です。
これまで小樽市や清水町などでの実績があり、3年前から実施している倶知安町でも
かなりの成果が上がっています。
この取り組みが全道で実施できれば、エキノコックスの根絶も夢ではありません。この
取り組みの資金を支援するステッカーをエコル・風土館・discovery U等で販売しておりますので、
ご協力よろしくお願いします。
続いては、今日見られたきのこのお話です。(←またか)


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午後、自然観察ツアーにご案内した際、見られました。傷つけると乳液の出る、辛い
きのこ。ツチカブリです。お客さんにもかじっていただきましたが、その辛さにビックリ
してらっしゃいました。ふふふ。
しばらーく舌がヒリヒリしていたようですが、じきにきれいさっぱりその感じは無くなります。
きのこを見るときは、形・色・質感・においとならんで、味も、その特徴になります。飲み込
んだりしたら良くないですが、ちょっとかじってみるだけで毒になるようなきのこはありませ
んので、五感で、感じてみましょう。ん?五感?音は無いな。きのこの声が聞こえたら、ヤ
バいですな。
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こちらが例のミョーなチチタケ。前回のは匂いがあまりにも強烈だったので敬遠しましたが、
今回のはほとんど匂いは無いです。この乳液は辛味は無く、渋味があります。北海道で
食べている人はあまりいないようですが、とても良い出汁が出て、栃木県では大人気の
きのこなんだそうです。
さて、本日の目玉。
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今朝朝イチでゴンドラ乗り場の奥のトドマツ林を見に行ったのですが、まーあるわあるわ。
へんなきのこたち。そのなかでも一番目立ってたのがこいつ。毒茸の多いテングタケの
仲間、ミヤマタマゴタケです。図鑑には「毒」とは書いてないですが、「食には適さない」
そうです。でかくて、美しいんですが食べられないのは残念です。
トドマツ林には秋遅くに素晴らしいきのこが出ることが多いので、これからが楽しみです。