先日、トップリフト始業点検で色々なことが重なって
上部の設置物が予想外に殆んど埋まっており
ショベルで掘り起こしたりポールとロープに着雪もあって
叩いて落とさなければなりませんでした。
トップリフトのエリアにいる隊長からの無線で
下部のゲレンデの始業点検も早々に
次々と隊員がトップリフト山頂に集まっていきました。
オープン時間に押されて無線のテンポなかなか早め。
隊長「OA(新人)、パトロール室から叩き棒もってきて」
新人「はい、それは、どのような特徴のモノでしょうか」
隊長「赤い棒で白い紐が付いてて
パトロール室の前の棚の裏側にぶら下げているから」
新人「見てみます」
☆☆☆☆☆
新人「ちょっと見当たりません」
KJ先輩「何でもいいから、その辺にあるストックでも持ってきて!」
で、叩き棒はコレかもしれないと思って
OA隊員が持って現れたモノがコレ↓
※本人ではありません
これは木の枝に載った雪がコース上で落ちてくると危険なので
これで突いて先に落としてしまって
お客様に直撃しないようにするための道具です。
キング第4リフト山頂は
あまりに掛け離れたモノの登場に
オドロキと呆れと笑いで、ちょっと微妙な空気になったのは
いうまでもありません(笑)
その後すぐに現れたFW隊員が
「OA、叩き棒はコレだぞ」
※FW隊員ではありません
ちょっと見にくいですね。コレです↓
ちなみに新人に分かりやすいように「叩き棒」って言ってますが
ヒラフパトロールでは通称「シバキ棒」
通常と違う事態が起こると
何とか先輩パトロールについていこうと必死な新人パトロールたち
新人といっても最近まで一般客として滑ってた人たちであり
スキー場のパトロールとインストラクターが
ごっちゃになって理解しているくらいの世の中。
いきなりパトロールの仕事をちょっと教えたくらいじゃ
ミンナがミンナ一様にすぐに理解できる訳がなくて
とても大変だと思います。
その先にパトロールという仕事の面白さがあるのに
そこに辿り着くまでに挫折する人たちを沢山みてきました。
そもそも好き嫌いや向き不向きもあるかもしれませんが。。。
先日、その「シバキ棒事件」のOA隊員と一緒に
ケガ人対応する機会があり
終わって一緒にパトロール室へ帰るリフトで色々話していると
「パトロール、おもしろいっすね!!」と笑顔で言った彼の言葉に
このおもしろさ、キミにも分かるのか!?
マニアックな仲間がまた一人増えたようで
とても嬉しくなりました(≧◇≦)
新人パトロールは2シーズン目からが楽しいんだよ。
覚えといて。