Patrol Blogパトロールブログ

ゲレンデ状況

大変でした

2021年03月04日

3月4日(木)くもり

降雪0cm 積雪490cm 気温-8℃

SW6m/sec 雪質粉

 

お久しぶりです。

パトロールは全員元気に頑張っております。

相変わらず訓練の毎日でした。

なかなかこの長い棒を

線に引っ掛けるのも定まらなくてオットット。

滅多にないことですが

安全に行えるよう確実にしておく必要があります。

リフト救助トレーニング。

ロープワークに慣れておきたいこともあるし

私は最近購入したATCも使ったりして

雪庇落としの確保にも応用できるし

このトレーニングは一石二鳥にも三鳥にもなると考えて

カラダに覚えさせるため、トレーニングに励んでいます。

この日は、とりあえずモービルくらいの高さで。

順番に自分なりに整理して手順を確認していきます。

最初に練習した日よりミンナ手際よくなってきています。

これも数日前の始業点検に出かけるときです。

トップリフト担当のパトロールたちが

先日使ったアキヤボートを山頂ステーションに運んできました。

この日は山頂までスッキリ晴れて気持ちの良い日でした。

 

そして…今日。

二日前から休日だった私が今朝出勤してくると

ミンナこの二日間のゲレンデが大変だったことを

口々に訴えてきました(^^;)

 

センターフォーリフトを下りると

高い吹き溜まりでエースヒルが見えなくなるくらいで

見たことない光景がそこらじゅうで広がっていたそうです。

 

スーパーコースと深雪コース始業点検担当パトロールが

二人で、いつもスーパーコースの雪崩れる箇所を

スキーカットしたところ…

S隊員の一本目は何事もなく

H隊員の二本目を切ってる時に

破断面の高さ30cm

幅20~30m、長さはナント…

センターフォーリフト23号柱から22号柱を

超えるくらいだったとか。

今朝H隊員が私に報告してくれました。

ここ2日間での危険個所をミンナでマーキング。

 

始業点検から帰るとN隊員が写真を見せてきました。

これは何の写真でしょうと。

「キツネでも写ってる?」「違いますよ」

いえいえ、埋まった看板の棒が見えてるだけの写真でした。

始業点検で見晴しコースに行くと「看板がない!?」

という具合になったそうです。

窓から見える景色。

K隊員が「あれ足跡なんですけど

どうして浮き上がってるか分かります?」

「足で踏んだところは圧縮されてて

周りの雪が風で飛ばされて足跡だけが残された図?」

「正解☆スキーの跡でもなりますよ」って。

自然って面白いですね。

と、いうわけで今日の危険度も探ってきました。

朝イチから「今日ピットチェックしよう」

朝リフトに乗りながら私「どこ掘る?」

N隊員「南東面ばかり雪崩てるんですよね。

できれば南東面を掘りたいですね」

今日はパトロールの人数が少なく怪我人も出ていたので

下に降りられなくなり

(パトロールは、いつでもどこでも素早く行けるよう

なるべく上にいます)

上でピットチェックできるところを3人で相談。

K隊員の「スインギングモンキー山頂で良いのでは」

という一声で向かったのですが

風が物凄く当たっていて

三人ともたちまち全身凍りつきました。

脇の雪庇を落としてから「いざ」。

ショベルで掘りながら

顔じゅう真っ白にして、目も開けられず

顔をしかめながら呟くK隊員

「誰?スインギングモンキー山頂って言ったの」

ハンドテストしてからスノーソーでカット。

何度かコンプレッションテストするとN隊員は

だいたい雪面から約80cmくらい

手首を支点に8回たたいてズレました。

12回目で完全に落ちるという感じで。

ゲレンデは吹き溜まりがあり滑走注意です。