先般ご案内申し上げました、プレ50周年トークショー『そうだったのか!ニセコスキー100年史』を12月17日(金)に、予定通り開催いたしました。
当日は、会場を埋め尽くす程のたくさんのお客様にご来場いただき、心より感謝申し上げます。
ゲストとしてお招きした中浦皓至氏(日本スキー研究所 代表)からは、98年前にニセコにスキーを伝えたレルヒ中佐や、100年前に北海道大学の学生らにスキーの存在を伝えたハンス・コラー教授についてのエピソードをお話しいただき、北海道でのスキー事始めの興味深い諸事実に出会うことができました。
また、同じくゲストとしておこしいただいた永江勝朗氏からは、昭和初期の倶知安でのスキーについて、グラン・ヒラフの始まりであるニセコ高原観光設立までの経緯、リフト開設時の様子などをお話いただきました。当時、実際に現場におられた方から、生のお話をお聞きすることができたことは、スキー場の今を担う我々にとっても大きな励みとなりました。
トークショーの最後は、景気付けの意味も込め羊蹄太鼓保存会 鼓流の皆さんに、熱気溢れる力強い演舞で締めくくって頂きました。
羊蹄太鼓の創始者である故高田緑郎さんは、ニセコのスキー文化草創期からスキーに親しまれた方で、数々の競技会において最後の選手がゴールするまで太鼓を打ち鳴らして応援をされたと伺っています。また、今回の演舞曲「ニセコ連山太鼓」もスキーでニセコ連山を登り、滑り降りる一連の動きをイメージして作られたとのことで、まさに、今回のトークショーのテーマにふさわしい締めくくりを迎えることができたと感慨を持って聞かせていただきました。
司会進行を勤めた谷口雅春氏、ゲストの中浦皓至様、同じくゲストの永江勝朗様、見事な演舞を披露して頂いた鼓流の皆様、ならびに会場にお越し頂いた皆様に心よりの感謝を申し上げ、あわせて本委員会の今後の活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。
2010年12月20日
ひらふスキー場発達史刊行委員会
委員長 久野賢策