ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

アーカイブ: 2014年5月

エキノコックス駆除 第1回

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こんにちは。エコル・kiyoshiです。

 

エコルファンの皆様、お元気でお過ごしでしたでしょうか?私は今年も春のきのこちゃんたちから元気をいただいております。

 

さてさて、先日、今シーズン第1回のエキノコックス駆除「ベイト撒き」を行いました!

 

くるま

車でスキー場内をまわり、ベイトをポイ、ポイと撒いていきます。

 

ベイト

これが「ベイト」。ベイトとは「えさ」の意味で、キツネが好んで食べる材料に、駆虫薬が練りこんであります。

これを食べたキツネは、腸の中にもしエキノコックスというコワーい寄生虫がいても、身体の外に排出されちゃって、キレイな身体になります。

 

エキノコックスについて少しおさらいをしますと、エキノコックスというのは、とてもとても小さな虫で、成虫がキツネの腸に、幼虫がおもにネズミの肝臓に寄生しています。

キツネの腸の中にいる成虫は、卵を産みます。卵はキツネの糞に混ざって、出てきます。その卵がネズミの口から、ネズミの体内に入ると、(どうやって移動するのか知りませんが)幼虫となってネズミの肝臓に住み着きます。幼虫は肝臓で分裂して数を増やし、数週間でネズミの肝臓は肥大し、おなかがパンパンに膨らみます。そうなるとネズミはまともに走ったりできなくなりますので、容易にキツネに捕まって、食べられちゃいます。するとエキノコックスの幼虫は、まんまとキツネの腸内にたどり着き、そこで成虫となって、また卵を産む・・・ということを繰り返しています。

キツネにとっては、何の害もない虫なのですが、ネズミからしてみれば、致命的な寄生虫です。エキノコックスにとっては、人間はキツネではなく、ネズミに見えちゃうらしいので、エキノコックスの卵が人間の口から体内に入ると、ネズミと同じように肝臓で幼虫が増え、重篤な症状をもたらします。ネズミの肝臓はとても小さいので、症状が現れるのもすぐですが、人間の場合は肝臓がデカいですので、症状が現れるまで10年もかかったりします。潜伏期間がとても長く、また、発症すると外科的に切除するしか治療法がありません。また時に肝臓以外の箇所に転移することもあり、命にかかわる、おそろしい寄生虫です。

 

そんなおそろしい寄生虫も、この「ベイト」を夏のあいだ、月に1回、撒くことで、キツネもネズミも傷つけることなく、やっつけることが出来ます!

現在、北海道では平均40パーセントものキツネがエキノコックスに感染しています。(!!!)

ところが、このベイト撒きを実施している地域では、感染率が1パーセント未満に抑えられている、という素晴らしい調査結果が出ているところもあり(数年前の倶知安町のデータです)、毎年ベイト撒きを行っているグラン・ヒラフ場内も、エキノコックスに関しては、かなり低いレベルに抑えられていると思われます。とはいえ、予防の基本として、野外で過ごした後には手を洗うことや、山菜、きのこなどはよく洗い、火を通してから食べる、といったことはとても大事ですね。

このベイト撒きの事業は、NPO WAOニセコ羊蹄再発見の会および倶知安風土館のご協力で実施しています。

この取り組みが、全道にひろがっていけばいいですね。

羊蹄山

スキー場内は、雪解けが進み、とても気持ちよかったです。

青空

 

 

温泉沢

ふもとでは春紅葉が見ごろを迎えています。

春紅葉

 

今年のエコルの営業はサマーゴンドラと同じく7月19日から、始まります。

 

6月の間は、麓での自然観察メニューをいくつか開催する予定です。

詳細は後日UPします。

それでは皆様、今年もエコルでニセコの自然をじっくりゆっくり、楽しみましょう!

皆様のご来場お待ちしております。