Snow & Wind Discover life in nature

Snow Photo: ©︎aaron_jamieson_

雪の季節から風の季節へ、
ニセコで暮らすように旅する

Discover life in nature

ニセコへ旅をする。
春に芽吹く花々、
夏の山から吹く涼やかな風、
秋の山々の紅葉、
冬はパウダースノーが舞い降りる。
広大な自然の中で、
日本が誇る四季をこんなにも美しく感じる。

風景を眺めるだけでなく、
その風景で暮らす人々との出会いと、
その文化や感性を通して、
自然と共に生きる喜びを知る
特別な体験が待っている。

訪れるたびに積み重なる時間が、
自然や人々とのつながりを深めていく。
やがて、この場所が
あなたの第二の故郷になるように。

ニセコへ旅をする。
自然と暮らすように旅をする。

Nature

Photo: ©︎aaron_jamieson_

Photo: ©︎toshi_pander

一年を通して
豊かな表情を見せてくれるニセコ。
はるか昔から続く自然の営みが織りなす
悠々とした時間が迎えてくれる。
雪景色だけではない、
四季折々の情景を訪れよう。

Seasonal Landscape

  • Nature

    羊蹄山の火山活動により生じた火口に水が溜まり形成された半月形の湖。駐車場から湖畔までは遊歩道が整備され、徒歩15分というアクセスの良さも魅力。秋になると、黄や赤に染まる木々が湖面に映る幻想的な風景が広がる。

  • Nature

    ニセコ周辺の湖沼の中で最も美しいといわれ、四季折々の神秘的な表情が訪れる人を魅了する。森から湿原へ抜ける木道が整備され、登山未経験者でも湿原と沼が織りなす絶景を気軽にトレッキングできる。

  • Nature

    ひとつの源泉に多様な温泉成分が含まれ、湯の色が五色に変化することから名付けられたといわれる。ニセコ連峰の高地750mに位置し、開放的な露天風呂からはニセコアンヌプリの雄大な山並みを望むことができる。

  • Nature

    雨や雪が数十年かけて羊蹄山の地層で濾過された湧水が、1日に8万トンもふき出る名水の郷。ミネラルを適度に含んだ超軟水は、まろやかで飲みやすい。公園内は散策路や展望台もあり、水を汲みに訪れる人の憩いの場にもなっている。

  • Nature

    広大な敷地が広がる京極町の町営牧場は、隠れた桜の名所。雪が残る羊蹄山をバックに1本桜が咲き誇る様は、短い開花時期にだけ見ることができる絶景。

  • Nature

    三島さんがご好意で一般開放している「三島さんの芝ざくら庭園」は、春の訪れを告げる倶知安町の名所。5月下旬〜6月上旬に見頃を迎え、約4000平方メートルの敷地一面をグラデーションが美しいピンク色の絨毯が埋め尽くす。

People

自然に抱かれ、その恵みを享受しながら、
ニセコで暮らし働く人に
ライフスタイルについてインタビュー。
住んでいるからこそ感じる魅力、
ローカルおすすめのスポットなど、
旅を楽しむヒントを教えてくれる。

Interviews with Niseko People

Interviewee

マウンテンガイド・コヨーテ代表 / ニセコ羊蹄山岳会代表
古市 竜太さん

四季折々の個性豊かな景観を見せてくれるニセコの山々。
仕事場でもあり多くの時間を過ごす山への思いとは?

  • People

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    Interviewee Profile

    マウンテンガイド・コヨーテ代表 / ニセコ羊蹄山岳会代表

    千葉県出身。大学卒業後、北海道旭川市の企業に就職。転勤を機に倶知安町に移り住み、後にガイドの道へ。マウンテンガイド・コヨーテを立ち上げ、夏は登山、冬はバックカントリースキーなどのガイドとして活動。2015年よりニセコ羊蹄山岳会代表。

    ― ご出身は千葉県なのですね。

    千葉県八千代市です。祖父の影響で子どもの頃から自然とふれあう機会が多く、自然が多い場所を求めて旭川市の農業関係の会社に就職しました。その後転勤で倶知安町に来たのですが気に入ってしまい、退職して数年間はアウトドアガイド会社に所属してガイドを務め、2006年にマウンテンガイド・コヨーテの前身となる事業を立ち上げました。

    ― ニセコのどんなところが気に入ったのでしょうか?

    羊蹄山をはじめ山のある風景にまず魅せられました。会社員のままでいると他の場所へ転勤になる可能性もあり、住みたい場所に住めない。それなら脱サラして自然が近い場所でガイドになろうと。実家が本州なので他の土地も見て回ったのですが、ニセコがいいなと改めて感じ、ここではじめることにしました。

    ― 休日はどのように過ごしていますか?

    子どもの頃から縄文の精神性のようなものに親近感を抱いていて、世界文化遺産にも登録された北東北と北海道の縄文遺跡群を訪れたり、縄文野焼きのイベントに参加したり、妻も縄文が好きなので一緒に探究を楽しんでいます。縄文の文化に現代のテクノロジーを組み合わせた生活が理想で、畑で野菜をつくり、ソーラー発電で電気をつくり、できる範囲で自給しながら自然環境への負担を減らす暮らしを試みています。

    Contact

    マウンテンガイド・コヨーテ
    〒044-0004 北海道虻田郡倶知安町北4条東8丁目21−5
    https://www.mg-coyote.com/

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    Interviewee Profile

    マウンテンガイド・コヨーテ代表 / ニセコ羊蹄山岳会代表

    千葉県出身。大学卒業後、北海道旭川市の企業に就職。転勤を機に倶知安町に移り住み、後にガイドの道へ。マウンテンガイド・コヨーテを立ち上げ、夏は登山、冬はバックカントリースキーなどのガイドとして活動。2015年よりニセコ羊蹄山岳会代表。

    ― 山岳ガイドになろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

    自然というフィールドにみんなが参加する場づくりをしたかったんです。その方法としてガイドがいいかなということではじめました。登山やスキーを通して自然を知り、好きになってもらえたら、それを護ろうという気持ちにもつながるのではないかと思っています。

    ― ガイドを付ける良さはどんなところでしょうか?

    個人で周るとコースタイムくらいしか尺度がなかったり、案外視野が狭くなりがち。ガイドを付けることで、自分では気づけないような発見があり、登山を立体的に楽しむことができます。ニセコのガイドたちはそれぞれ得意分野が異なるので、どのガイドと歩くかでぜんぜん違った登山になるはずです。

    ― 自然と深く関わるお仕事ですが、心がけていることはありますか?

    登山もスキーも全ては自然がないとできない、自然が源泉のもの。持続可能な観光を目指して、自然資産を減らさないための活動をしています。美しい山々もトレイルがなければ、登山をする人にとっては存在しないも同然。燃料や道具を背負って数日間山に籠り、登山道を整備する活動を続けています。その他にも、生態系に影響を与えてしまう恐れのある外来種のコマクサの除去活動を行なっています。

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    マウンテンガイド・コヨーテ
    〒044-0004 北海道虻田郡倶知安町北4条東8丁目21−5
    https://www.mg-coyote.com/

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    マウンテンガイド・コヨーテ代表 / ニセコ羊蹄山岳会代表

    千葉県出身。大学卒業後、北海道旭川市の企業に就職。転勤を機に倶知安町に移り住み、後にガイドの道へ。マウンテンガイド・コヨーテを立ち上げ、夏は登山、冬はバックカントリースキーなどのガイドとして活動。2015年よりニセコ羊蹄山岳会代表。

    ― ニセコの魅力はどんなところでしょうか?

    実家が本州なので、アプローチしやすいところがいいですね。千歳空港までも2時間半で行けます。暮らしのすぐそばに一級の自然が存在しているというのも奇跡。山も川も湖も思い立ったらすぐ行ける距離にあるので、仕事の前にスキーを1本滑って出社する方も多いです。
    とくに羊蹄山やアンヌプリ山系の高層湿原は、国内でも貴重な自然環境が残る場所。自然には、一度植生が失われると元に戻らない脆弱な自然と元に戻る自然の2種類があり、山頂部や湿原は前者。そして脆弱な自然ほど美しい景観を見せてくれます。

    ― ニセコに来たご友人をガイドするならどこへ案内しますか?

    健脚な人なら、小屋泊で羊蹄山です。高く登るほど展望が広がり、海まで見渡すことができます。1日目は9合目の避難小屋まで行き、日本海に沈んでいく夕陽を眺めながら温かい汁物とごはんで夕食。暗くなり運が良ければ、夜の海に浮かぶイカ釣り漁船の漁火まで臨めます。
    小屋泊はちょっと難易度が高いという方なら、神仙沼、長沼を通るチセヌプリ軽登山も岩登りなどコースにバリエーションがあって楽しめます。

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    マウンテンガイド・コヨーテ
    〒044-0004 北海道虻田郡倶知安町北4条東8丁目21−5
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Interviewee

ペンショングラン・パパオーナー / 倶知安観光協会会長
二川原 康平さん

ニセコで育ち、ニセコのために働く。
エネルギッシュな日々の先に見つめる、ニセコの未来とは?

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    ペンショングラン・パパ オーナー / 倶知安観光協会会長

    北海道札幌市出身。4歳からニセコで育つ。学生時代からアルペンスキー選手として活躍し、ドイツ留学も経験。札幌市での大学進学、旅行会社勤務を経てニセコに戻り、ペンショングラン・パパを父から引き継ぐ。2024年5月より倶知安観光協会会長。南北海道の広葉樹を使用したクラフトスキー Tief Powder Ski代表。

    ― 子どもの頃のニセコはどんなところでしたか?

    昔この辺りはペンション街だったんです。現在はコンドミニアムや別荘が増えて、ペンションは当時の10分の1くらいに減ってしまいました。グラン・パパは建物もオープン当時のまま。ここだけが変わらず、周りの風景はガラッと変わりました。

    ― 一旦は就職されて、いつかはペンションを継ぐと決めていたのでしょうか?

    当初戻る予定はありませんでした。札幌市の旅行会社に勤務していたのですが、休みになるとニセコに戻ってスキーのインストラクターをしていたんです。学生時代にやっていたアルペンスキーは氷に近いような雪で行われるので、ニセコのパウダースノーをちゃんと滑ったのもこの頃。雪質も良いしバックカントリーもできる、スキーを楽しむ環境が整っている点に魅力を感じてはいました。ちらほらと外国からのお客さまが来はじめた頃で、彼らが言うには「ニセコはこれからすごいことになる」と。もしかしたら可能性があるかもしれないと、ペンション経営を継ぐことに決めました。

    ― 国際的なスキーリゾートになることを早くから予想していたのですね。

    そうですね。確信まではいきませんが…… ドイツに留学していたおかげで語学もできましたし、前職が旅行会社だったので、情報も得やすかったですし動きも割と早かったと思います。
    WEBサイトも一から自分で制作するなど、今後増えてくる外国からのお客さまを想定して経営の仕方を切り替えました。夜は外食する方が多いので、本場スイスのチーズとニセコのポテトスターチを合わせたオリジナルのチーズフォンデューを楽しめるレストランもはじめました。

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    ペンショングラン・パパ
    〒044-0089 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ2条1丁目16−54
    https://grandpapa.co.jp/

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    ペンショングラン・パパ オーナー / 倶知安観光協会会長

    北海道札幌市出身。4歳からニセコで育つ。学生時代からアルペンスキー選手として活躍し、ドイツ留学も経験。札幌市での大学進学、旅行会社勤務を経てニセコに戻り、ペンショングラン・パパを父から引き継ぐ。2024年5月より倶知安観光協会会長。南北海道の広葉樹を使用したクラフトスキー Tief Powder Ski代表。

    ― スキーで全国大会へ出場した経験もあるとうかがいました。

    学生時代は、アルペンスキーで国内外の大会に遠征していました。引退した後もスキー雑誌やポスターのモデル活動をするなど、スキーがある生活をずっとしています。
    ニセコに戻ってからのシーズン中はペンション経営があるので、お客さまをスキー場へ送迎したら雪のコンディションが良ければ自分も1本滑って戻ってくるというのが日課になっています。忙しい冬が終わった後、春に開催されるローカルのスキーレースも楽しみのひとつです。

    ― Tief Powder Skiはどういった経緯でスタートしたのでしょうか?

    ニセコのようなパウダースノーに適しているとされるロッカースキーですが、ターンの際安定感に欠けるという弱点があります。ロッカーではないナチュラルな板で、カービングと深雪スキーを両立した板があればいいのにと思っていました。コロナ禍で時間ができたタイミングで、自分で作ってみようと思い立ち工場にコンセプトを伝えたところ「できるよ」と言ってもらえ、実現に向け動きはじめました。この地域のダケカンバや栓の木を芯材に使用し、リアルな木目を活かしているため、ひとつとして同じものがない点も魅力です。

    ― どういった方がお求めになるのでしょうか?

    尖ったコンセプトの板なので、一気に広めるというよりもコアな層に喜んでもらえたらと思っています。グラン・パパでもレンタルでお試しいただけるのですが、オーナーが板を作っている宿なんてなかなかない。マニアックなお客さまも多いですし、私自身もそういったスキーヤーたちとの会話を楽しみにしています。

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    ペンショングラン・パパ
    〒044-0089 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ2条1丁目16−54
    https://grandpapa.co.jp/

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    ペンショングラン・パパ オーナー / 倶知安観光協会会長

    北海道札幌市出身。4歳からニセコで育つ。学生時代からアルペンスキー選手として活躍し、ドイツ留学も経験。札幌市での大学進学、旅行会社勤務を経てニセコに戻り、ペンショングラン・パパを父から引き継ぐ。2024年5月より倶知安観光協会会長。南北海道の広葉樹を使用したクラフトスキー Tief Powder Ski代表。

    ― 観光協会の会長としては、どういった業務があるのでしょうか?

    就任直後は、関係各所への挨拶まわりでとくに忙しかったですね。観光施策についてのアイデアを持ち寄ってメンバーと協議するなど、これからのニセコのために頭と体をめぐらせる日々。長期で滞在されるお客さまが多いので、最近はそういった方たちが集える場や地域に参加できる場をつくれないかと考えています。ただの観光地ではなく第二の故郷のような存在になれないかと、ニセコならではの価値の可能性を探っています。

    ― ペンション経営、クラフトスキー、観光協会とお忙しそうですが、日々の楽しみはありますか?

    つまみを作ってワインを飲むことがささやかな楽しみです。冬はペンションが忙しく凝ったものは作れないので、レストランでメインでお出ししているチーズフォンデューが定番。夏は釣った魚をアクアパッツァにして白ワインと。同業の友人たちと集まることも多いです。

    ― ニセコにご友人が来たらどこへ案内しますか?

    夏の楽しみでもある釣りやカヤックですね。弁慶岬までカヤックで行くと、ヒラメやソイなどのロックフィッシュがよく釣れるんです。雪解け水が流れ込む雪代の時期の尻別川もおすすめ。冷たい水に鍛えられたニジマスは引きが強く、地元の釣り人にも人気です。野菜もその時期その時期で旬のものが出回るので、ニセコに来たらぜひ味わって帰って欲しいです。

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    ペンショングラン・パパ
    〒044-0089 北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ2条1丁目16−54
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Interviewee

株式会社SWELL 取締役
渡邊 千亜希さん

まっすぐでフレンドリーな人柄がつくる温かな雰囲気の中、
初めて会ったゲストの間にも自然と会話が生まれる。

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    株式会社SWELL 取締役

    東京都出身。成人後、オーストラリアやドイツなど語学留学をしながら様々な土地を旅し、2018年にニセコ町へ移住。2022年よりCucina italiana Santoを営む(株)SWELL 取締役。Santoでは、運営及び接客を担当する。

    ― ニセコに移住するきっかけは何だったのでしょうか?

    東京に住んでいたのですが、20代の頃からワーキングホリデーで海外へ行くようになり、都会より自然が近いところが自分には合っているなとは感じていました。ただニセコに住むに至ったのは、コレといったきっかけがあるわけではないんです。最初に滞在したのは10年ほど前で、ワンシーズンだけアルバイトをしました。その後も機会があり冬のニセコを楽しんでいたところ、ニセコ在住の友人から「夏もいいからこのまま住みなよ」と言われ、四季を通じて滞在するようになり、気がつけば今に至ります。

    ― Santoで働くようになったのはいつからですか?

    Santoの前身であるSWELLの頃、知人でもあった当時のSWELLオーナーに私にぴったりだからと勧められてアルバイトとして入りました。お店の雰囲気を変えたいという思いがあったようです。SWELLは倶知安町の街中にあったのですが建物が老朽化で取り壊されることになり、2022年に現在の場所へ移転するタイミングで法人化しました。シェフの渡邊と公私共にパートナーとなったのもこの頃です。Santoではサービスや予約の管理など、料理以外のあらゆることを担当しています。

    ― 自然に囲まれた素敵な場所ですよね。

    ここにいるだけで季節を感じられますし、ほんとうにいい場所が見つかったなと思います。昨日まで何もなかったのに出社したら一面にたんぽぽが咲いていたり、夏には青々としていた葉っぱが紅葉し、落ちて冬の訪れを教えてくれる。移り変わる風景を眺めるだけで癒されます。
    ただ冬の自然はときに厳しいので、無理をしないということも学びました。天気が悪ければプランを諦めるし、お店に関することでもやむを得ない状況をお客さまにご説明し変更させてもらうこともあります。

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    Cucina italiana Santo
    〒044-0078 北海道虻田郡倶知安町樺山259
    https://cucinaitalianaswell.com/

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    株式会社SWELL 取締役

    東京都出身。成人後、オーストラリアやドイツなど語学留学をしながら様々な土地を旅し、2018年にニセコ町へ移住。2022年よりCucina italiana Santoを営む(株)SWELL 取締役。Santoでは、運営及び接客を担当する。

    ― どのようなサービスを心がけていますか?

    来てくれたお客さまは国籍や職業も関係なくみんな一緒、Santoのファミリー。いかに楽しい気分で帰ってもらえるかということを考えて接客させてもらっています。スタッフとお客さまの距離も近いですし、違うテーブルにいたお客さま同士が仲良くなったりという光景もよくあります。ありがたいことに常連さまも多いですね。

    ― Santoの魅力はどんなところでしょうか?

    まず賄いがとびきり美味しいこと。そして、普通に生活していたのでは出会えないような人たちと交流できることです。いろいろな国からやってきて、それぞれの人生がある。ここまで多様な人たちが集まっている場所は、日本でもニセコだけではないでしょうか。そういった様々なバックグラウンドを持つお客さまに、「このお店最高だよ」「美味しかったからまた来たよ」と言ってもらえた時がいちばん幸せです。

    ― 内装の雰囲気もとても素敵ですよね。

    ありがとうございます。イタリアらしい色使いのインテリアが好きなので、派手なのに居心地いい空間というのを目指しています。私たちの友人の中に塗装業や大工をしている方がいるので、微妙な色合いなどイメージを伝えて形にしてもらいました。ワインセラーも友人作ですし、いまのSantoがあるのはここで出会った人たちのおかげです。

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    Cucina italiana Santo
    〒044-0078 北海道虻田郡倶知安町樺山259
    https://cucinaitalianaswell.com/

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    株式会社SWELL 取締役

    東京都出身。成人後、オーストラリアやドイツなど語学留学をしながら様々な土地を旅し、2018年にニセコ町へ移住。2022年よりCucina italiana Santoを営む(株)SWELL 取締役。Santoでは、運営及び接客を担当する。

    ― 地元がニセコの方との交流もありますか?

    地域で食関係を営む仲間たちとSantoの庭でお祭りを開催したり、ニセコのイベントとしてフードフェスティバルができたらいいねと話をもらって交流も兼ねてのBBQに招待していただいたり。ニセコで昔からお店をやっている方も、私たちのように移住してお店を開いた方もいますが、垣根のようなものもなく、一緒に盛り上げていこうという雰囲気があります。

    ― 休日にはご友人や仲間と過ごすことが多いのでしょうか?

    小樽やニセコ近辺でも開催されるワインの試飲会に参加したり、何かと交流の場にいることが多いかもしれません。音楽好きな人が多く、音楽関係のパーティなどのイベントで自然と輪が広がっています。またニセコは温泉が豊富でそれぞれ泉質も違うため、湯めぐりも楽しみのひとつ。お気に入りの温泉で友人とばったりなんていうことも良くあります。

    ― ニセコにご友人が来たらどこへ案内しますか?

    私自身も動物が好きなので、午前中はダチョウ牧場と木嶋牧場をはしごして動物たちに癒され、Santoと同じ敷地にあるハックルベリーファームで飼われているポニーのくーちゃんにもご挨拶。地元でも大人気の食彩中華シェイシェイでランチをしたら、春夏は友人の武田屋ラフティングで川下り、秋冬はスノーボートやそり滑りを楽しみます。

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    Cucina italiana Santo
    〒044-0078 北海道虻田郡倶知安町樺山259
    https://cucinaitalianaswell.com/

Interviewee

ニセコテイスティ代表
中村 大佑さん

地域に根ざした活動で地元農家さんとの関係を築きながら、
ニセコの農業に新しい風を吹かせる。

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    ニセコテイスティ代表

    北海道石狩市出身。大学卒業後、神奈川県の半導体メーカーにエンジニアとして就職。退社後、3年ほど海外や日本国内を放浪した後、ニセコ町に移住。地域おこし協力隊として農政課に配属。2021年に新規就農し、ニセコテイスティ代表を務める。

    ― エンジニアからなぜ農家になろうと思ったのですか?

    半導体エンジニアだった頃は、仕事で1年の半分くらい海外へ行くような生活でした。地に足がついていない感じというか、何十年もこの生活は続けられないなと。退職して、ワーキングホリデーでオーストラリアのバナナ農園で働いていた時に、生きる糧になるものを一からつくる唯一無二の仕事だなと、農業に興味を持ったのはその時です。それから数年してニセコに移住する際には、農業をやろうと決めていました。

    ― ニセコに移住したきっかけは何だったのでしょうか?

    海外から帰国した後、石狩から九州までヒッチハイクをしたのですが、出発して割と最初の頃にニセコに立ち寄りました。羊蹄山がどーんとあるこの風景に圧倒されてしまって。その後も日本各地の素晴らしといわれる場所をめぐったものの、結局ニセコが忘れられずに移住することに決めました。最初の1年は隣にある真狩村の農家さんで住み込みのアルバイトをし、その後ニセコ町の地域おこし協力隊として農政課に配属され、農家さんたちのお手伝いをしながら学ばせてもらいました。

    ― 就農はハードルが高い印象がありますが、順調に進んだのでしょうか?

    協力隊を卒業したら就農したいとは思っていたのですが、畑がないと農業ははじめられません。そんな折にご縁があって土地の持ち主である遠藤さんと知り合い、農業をしたいと話したところ遊休予定だったこの土地を譲ると言ってくれたんです。出会って間もない、親戚でもニセコ出身でもない僕に大切な土地をバトンタッチしてくれるなんて、本当にありがたいこと。地域おこし協力隊での経験や実績を買ってもらえ、無事に就農できました。

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    ニセコテイスティ
    〒048-1544 北海道虻田郡ニセコ町元町95−4
    https://www.instagram.com/niseko_tasty/

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    ニセコテイスティ代表

    北海道石狩市出身。大学卒業後、神奈川県の半導体メーカーにエンジニアとして就職。退社後、3年ほど海外や日本国内を放浪した後、ニセコ町に移住。地域おこし協力隊として農政課に配属。2021年に新規就農し、ニセコテイスティ代表を務める。

    ― ニセコテイスティではどんな作物を栽培しているのでしょうか?

    主に、ミニトマト、スイカ、サツマイモです。北海道の芋といえばじゃがいもが特産ですが、昨今の気候の変化を受けて北海道が新たに推奨する農作物の中にサツマイモがあります。じゃがいもと違ってサツマイモ栽培は機械化できないため手間がかかりますし、糖度を高めるためには収穫後も寝かせる必要があり時間もかかります。

    ― 手間暇かけたサツマイモがほし芋になるのですね

    野菜は料理しないと食べられないので、買ってすぐに食べられるものを作りたくてほし芋への加工をはじめました。遠藤さんが切り干し大根に使っていた乾燥機を残してくれていたのも運が良かった。閑散期にあたる冬の間は、ひたすらほし芋を作っています。ニセコに来たらニセコテイスティのほし芋だよねとみんなに認識してもらえるような、ニセコ土産にしたいという野望を密かに抱いています。

    ― 自然や気候に左右されるお仕事かと思いますが、大変なことはありますか?

    サツマイモは収穫前に大雨が降ると水分が増えて味が薄まってしまうので、収穫時期の気候は気になります。ただ思い浮かぶのはそれくらいで、実はそれほど大変じゃないというのが正直なところ。農業の大敵である台風が来ても山間なので雨風の被害をそれほど受けずに済むことも多いですし、環境の恩恵を感じます。

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    ニセコテイスティ代表

    北海道石狩市出身。大学卒業後、神奈川県の半導体メーカーにエンジニアとして就職。退社後、3年ほど海外や日本国内を放浪した後、ニセコ町に移住。地域おこし協力隊として農政課に配属。2021年に新規就農し、ニセコテイスティ代表を務める。

    ― ニセコでの暮らしはいかがですか?

    ネパールやパタゴニアなど海外で見た名だたる山並みの眺めも素晴らしかったけれど、ニセコの羊蹄山や周囲の山々もまったく負けていない。この風景を日々見られるだけで幸せです。日の出前に家を出るようにしているのですが、畑は朝日と羊蹄山を眺められる最高のビュースポット。毎日眺めていると太陽が昇る位置が少しずつ移動するんです。年に一度だけ頂上から朝日が昇る光景も見られます。

    ― ニセコにご友人が来たらどこへ案内しますか?

    都会からの友人も多いので、ニセコが初めてなら北海道らしい場所へ案内することが多いですね。まずは高橋牧場で、牧草ロールの上で山並みをバックに写真を撮り、ソフトクリームを食べてという王道コースをしてもらって。新しくできたジップラインは、僕もまだ行けてないので気になります。ニセコは海も近く海鮮系が新鮮で美味しいので、近場なら鮨 花吉さん、少し足をのばした神恵内村にある有名人もお忍びで来るというお寿司屋さんもおすすめです。

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    〒048-1544 北海道虻田郡ニセコ町元町95−4
    https://www.instagram.com/niseko_tasty/

Stay

Photo: ©︎aaron_jamieson_

地元の人たちのように
自然の厳しさや優しさを感じながら、
暮らすように旅をしてみる。
日常に触れた瞬間、
心に灯る懐かしく温かな感情。
滞在を終える頃には、
またここに帰ってきたくなっているはず。

Local Recommendations

  • Stay

    羊蹄山を望む絶好のロケーションに広がる農園。畑前の直売所には採れたて野菜がずらりと並び、生産者との会話を楽しみながら購入できる。熟成にこだわり甘みを引き出したサツマイモを加工したほし芋はファームの特産品。

  • Stay

    羊蹄山の麓から、ここにしかない一滴を届けるニセコ唯一のワイナリー。持続可能な有機農法で栽培したブドウのみを使用し、畑隣接の醸造所で加工。大自然に育まれた究極のスパークル ニセコオーガニックスパークリングワインは、その豊かな香りと繊細な泡立ちで食卓を彩る。

  • Stay

    ニセコアンヌプリの山麓エリアに佇む蒸溜所。ニセコ町産のヤチヤナギ、ニホンハッカなどをボタニカルとして使用したohoro GIN standardは、世界の品評会でも高く評価される。ゆったり流れる時間と共に現在熟成中だというウィスキーも楽しみ。

  • Stay

    山の印象が強いニセコだが日本海も近く、身の締まった新鮮な魚介が手に入る。花吉でも、その時いちばん美味しいネタを求めて近隣の漁港から北海道各地の漁港まで産地を見極め、店主自ら市場で仕入れる。熟練の職人の技が光る寿司は、滞在中一度は味わいたい。

  • Stay

    “太鼓のロクさん”と親しまれた高田緑郎さんが、人々が羊蹄山へ登る様子を表現した演奏曲。倶知安町指定無形民俗文化財に指定され、羊蹄太鼓保存会を中心に現在も大切に受け継がれる。8月と10月には北海道各地から太鼓の活動団体が集う演奏会が開かれる。

  • Stay

    緑鮮やかなゲレンデに出現する夏限定の遊び場。地域の食材が並ぶファーマーズマーケットやスケートボードパークなど、大自然の中で子どもから大人まで楽しめる。移動式野外映画館「CINEMA CARAVAN」とコラボしたシネマウィークも開催。

Activities

ニセコでの滞在を
より思い出深くしてくれる
バラエティ豊かなアクティビティ。
大切な仲間と、経験豊かなガイドと、
大自然の中を滑り、歩き、走り、漕ぐ。
その体験は、あなたと自然の距離を
ぐっと縮めてくれる。

Various Outdoor Experiences

  • Activities

    水資源に恵まれたニセコは、カヌーやカヤックのフィールドが充実。ニセコ発着で気軽に参加できる積丹半島シーカヤックツアーでは、驚くほど青く澄んだ積丹ブルーと奇岩が織りなす景色の中、秘境を探索するような気分を味わえる。

  • Activities

    清流日本一にも輝いたことのある尻別川をボートで下るラフティング。雪解けで水位が増す春は、難易度の高いスリリングな川下りを楽しめる。経験豊富なガイドスタッフに導かれ仲間と大自然の中へ漕ぎ出す、清々しい一体感も醍醐味。

  • Activities

    多彩な山々に囲まれたニセコは、ハイキングから本格登山まで体力や年齢に合わせた山歩きが楽しめる。日本百名山にも数えられる「羊蹄山」には中・上級者向きの4つの登山道があり、頂上に近づくにつれて美しい高山植物を見ることができる。

  • Activities

    新しい体験をしたいなら、ニセコの360度の大パノラマを滑空するパラグライディングに挑戦。初めての方でも、インストラクターの操縦で約10分間のフライトを楽しめる。風次第では、洞爺湖から噴火湾、羊蹄山からニセコ連峰まで見渡せる。

  • Activities

    大自然を走り抜ける爽快感を求め、多くのサイクリストが訪れる夏のニセコ。自然の地形やスキー場の斜面を利用したトレイルなどマウンテンバイクコースも充実。毎年行われるロードレース大会「ニセコクラシック」では、本大会とは別に初心者向けのファンライドも開催される。

  • Activities

    雪解け水や山々に磨かれた湧水がもたらす良好な水質が多様な魚種を育み、地元の釣り人を楽しませている。釣りポイントに迷ったら、尻別川や阿寒川など自然を知り尽くしたガイドがリードするフィッシングツアーがおすすめ。

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