こんにちは。エコル・kiyoshiです。
今年はめったにブログ更新しなかったくせに、昨日に引き続きの更新です。
昨日のテングタケ科のきのこの幼菌から、ニョキッときのこが生えました!
すごくきれいな、ミヤマタマゴタケが姿を現しました!
採ってきた幼菌からきのこが生えるってことは、幼菌の中には既に、養分が蓄えられていて、あとは水分条件だけで発育することができるんですね!スゲ!
こちらの幼菌もいい感じ。
もう、先っちょが、パッツンパッツンです!(何かヤラシイ・笑)
ちなみに、このきのこの下には、根っこみたいなのがピローンと伸びています。
これは偽根といって、植物の根っこみたいに、水分を摂取するのに役立つようです。偽根を通して、この幼菌は、地面の中の菌糸や土壌から水分を得ています。
地面の中に広がる菌糸が、きのこの本体です。菌糸はとても細く、網のように土の中に広がっていて、ほとんど人間の目には見えません。地面を掘ってみても、土の中ではいろんな種類のきのこやカビの菌糸が複雑にからみあっていて、どれがどのきのこの菌糸なんだかさっぱり分りません。そんな混沌とした、とらえどころの無い菌類の世界が、唯一、人間の目に見える形をとるのが、「きのこ」という状態です。
きのこは本来きのことして存在しているのではなく、よくわからない目に見えないものがとる、うたかたの姿なのです。
きのこを観察する、ということは、森の中で(自然界で)は、いろんな生き物の生き死にに際して、人間の目に見えないものがとても大切な役割を果たしている、ということを気付かせてくれます。
なんて小難しいことを考えるのも、きのこ観察の楽しさのひとつですが、きのこはとにかく見ていて飽きません。
何このデザイン?!こげぱん?!
今年、大発生しているススケヤマドリタケです。この質感といい、かわいいなぁ。
昨日、倶知安の旭ヶ丘で見た、アカヤマドリの群生です。
五十嵐先生の北海道のキノコ図鑑の表紙を飾った、たまらなくかわいいきのこです。あの図鑑の表紙の写真も、倶知安町で撮影されたものなんですよ。
昨日はこのきのこの可愛さに、一人で森の中で萌え死にしそうでした。
いま、そこかしこの森で、きのこが発生しまくっておりますので、ぜひ皆様、行ってみてください。そして写真を撮って、エコルまで見せに来てください。
きのこの食・毒だけではなく、そのきのこにまつわるあれやこれやをお話させていただきますよ!
あ、明日・明後日と、私休みです。きのこの実物展示はエコルでご覧いただけますが、きのこにまつわるディープなお話は、それ以降にお願いいたします。エコルお留守番のyama氏も、ニセコの自然については深く親しんでいますが、きのこについてあまり突っ込まないでくださいね。