ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

きのこ道研修! by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんにちは。エコル・kiyoshiです。
行ってきましたよ!昨日の小樽市総合博物館、きのこ鑑定会!
私が何かとお世話になっている、北海道大学名誉教授の五十嵐先生が、持ち込まれるきのこたちをたちどころに判定してくれる、きのこ好きにとっては夢のようなイベントです。
小樽市総合博物館では、20年も続く名物イベントなのだそうです。
朝からノンストップで続々と持ち込まれるきのこたちを、休まずビシバシとさばきつづける五十嵐先生には、頭が下がります。
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ずっとナゾだった、このきのこも持ってって、何か手がかりは無いか、聞いてきました!


このきのこ、じつは五十嵐先生をもってしても、正体はまだ判りませんでした!やはり、主だったきのこの図鑑には、記述が無いようです。
このきのこに関する情報が、なんとしても欲しい!とお願いしてみたところ、先生が持ち帰りになって、調べてくださるとのことでした!わー嬉しい!!
他にも確認したかったきのこをたくさん持っていきました。
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何日か前に、林業をしている友人が持ってきたこのきのこ、多分シロタモギタケだろうな…と思いながら、確信が持てなかったので、見ていただきました。
やはり、シロタモギタケだそうです。黄色いタモギタケと、あまりに形態が違うので、面白いです。どちらもハルニレ(アカダモ)の枯れ木によく生えるから、「タモギタケ」という名前がつきましたが、分類としてはずいぶん離れたきのこです。
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エースファミリーリフト横のトドマツ林でよく見るこのきのこ、ようやく「ネズミシメジ」という、食べられないきのこであることが判明しました。こうやって、知っているきのこのレパートリーが増えていくのが、たまらなく嬉しいです。図鑑で見るだけでは、どうしても確信が持てません。図鑑でよく見て、実物も手にとってみたことがあって初めて、きのこの認識がはっきりしてきます。
そして、会場が閉まるまで居ましたところ、おみやげにと、こんなきのこをいただきました。
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ちょっぴり珍しいきのこ、ニカワウロコタケです!初めて見ました!この写真では、その迫力がわかりにくいですが、幅は私の手のひらより大きいです。厚みもあり、ゼラチン質でずっしり重いきのこです。そしてなんと、食べられます。
これを半分、頂戴ました。ゆでて、みつ豆などにいれてスイーツにしたり、ポン酢につけて、トコロテンみたいに味わうといいそうです。さっそく夕べ、ゆでてポン酢で食べてみましたが、皮がイガイガして、かなりビミョーな、珍味でした。
きのこの生態についても、かねてから聞きたかったことをイロイロ質問してきました。かなり長時間、五十嵐先生を独占してしまったので、他の方々を待たせてしまいました。すみませんでした。きのこのことになると、夢中になってしまいます。
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でも、昨日ここに集まった方々は、そんな人がたばっかりでした。みんなであれやこれや展示してあるきのこを囲んでのきのこ談義も、たまらなく楽しかったです。
ニセコに、きのこを通して自然の仕組みを展示しているところがある、ということを、小樽博物館の人も、五十嵐先生も面白がってくださいました。エコルに私が居るあいだは、ニセコの自然を語る切り口として、きのこは欠かせないものになるでしょう。
きのこしか無い、というのでは困りますが、きのこを大きな柱としてニセコの自然を見る、というスタンスは、エコルの特徴として、面白いんでないかなと思います。来シーズンの展示に向けて、構想は膨らみます。皆様、お楽しみに!
あ、そういえば、いくつか持ってくのを忘れちゃったきのこもあります。例のガに生えていた黄色いきのこ、持ってくの忘れました。すみません!次、お会いすることができたら、聞いてみます!