ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

名は体を表す by kiyoshi

| カテゴリ: じみな植物

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
今日は晴れ予報の割に雲の多い一日でした。
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羊蹄山のてっぺんが見えましたが、まだ白くはなかったです。
ところで先日のツキヨタケは残念ながら光ってくれませんでした。何か条件があるのかな?それとも成熟の度合いによっても何かあるのかもしれません。きのこにはきのこの事情があるのですね。
今日も、エコルの周りで見られるものを紹介します。


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丸い葉っぱが色付いてきました。オオカメノキです。春には白い花がきれいでした。そののち赤い、丸い実がなって、最後に真っ赤に紅葉して、われわれの目を楽しませてくれます。一粒で3度おいしい植物です。
ところで植物の名前をカタカナで表記するのは、読みやすいですが、少し味気ないですね。どこで区切るのかも、分かりづらいです。生き物の名前は、たいていその由来があって、「なるほど」とうならせるものが多いのですが、漢字で書くと、区切りも、意味もはっきりしてきます。このオオカメノキでは、どこで区切るのでしょう?オ・オカメノキだったら面白いですが、正しくは大亀の木です。葉っぱの形を亀さんに見立てたそうですが、どうでしょう。亀さんに見えるような見えないような。
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これは私の好きなシダ植物、ヒカゲノカズラです。もうおなじみですね。こいつは必ず日差しのあたるところに生えているのに、何故ヒカゲ?じつはこれにも謂れがあります。
ヒカゲノカズラは漢字で書くと、日影の蔓。日陰ではないんですね。日本の古い言い回しで、日の光のことを日影、と言っていたそうです。現代の一般的な言い回しに直すと、日なたの蔓、という意味です。
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このらせん状についた花は、蘭の仲間、ネジバナです。これは漢字に直すまでも無く、分かりやすい名前ですね。一応表記すると、捩花。捩じる花です。ねじねじねじ。
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こちらもおなじみヤマハハコ。漢字で書くと、山母子。黄色いキク科の花でハハコグサ、というのがありますが、それは春の七草にもエントリーしているくらい、身近な植物です。で、そのハハコグサの名前の由来を調べてみると、冠毛に生えている毛が毛羽立つことから呼ばれたホオコグサの転訛か?などとあります。なんだか分かったような分からないような話ですが、おそらく、葉っぱや茎に毛が生えた状態をホオコ、というので、それからハハコになり、それに似た感じの、山にある草だから、ヤマハハコなのでしょう。こないだいらしたお客さんで、これなんて読むの?ヤマハ・ハコ?と言っている方もいらっしゃいました。
河原に生えてるのがカワラハハコ。本州では高山植物扱いされている、蛇紋岩地などに生えるこの仲間に、タカネヤハズハハコという、早口言葉みたいなのもいます。どっかが矢筈(矢を弦にかける部分)に似ているのでしょう。
カタカナの羅列では、生き物の名前は覚えづらいものです。漢字や意味もイメージしてみると、より親しみが湧くでしょう。
明日から3日間、ブログは休みます。