ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

食べられるきのこ・食べられないきのこ by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
今日は曇り空。そして風が強かったです。自然観察ツアーでお客さんをササ藪の
中にご案内したのですが、風がササを揺らす音がすごかったです。
ササ藪の中では、以前出ていたきのことはまた違ったきのこが出てました!


sirokanositaRIMG0341.JPG
ダケカンバの根元、オオバスノキの茂みの中に出てました!これはシロカノシタ。
カノシタとは、鹿の舌のこと。質感が似ているそうです。鹿の舌を見たことが無いので
よくわかりませんが。
このきのこは食べられます。以前に食べたことがありますが、あんまり美味しくなかった
記憶があります。
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きのこがたまごからまさに生まれ出ようとしているところです。これは以前にも紹介した
ツルタケの幼菌です。テングタケ科ですから「たまご」ではなく正確には「つぼ」といいま
す。かわいいですね。
kabairoturutakeRIMG0339.JPG
成長するとこうなります。スラッと背が高くてなんとなく鶴を思わせる優雅なきのこです。
でもこいつは毒きのこ。こわいこわい。
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ツチカブリ。例の辛い奴です。傘が反り返ってきました。傘の色も褐色に変わってきて
います。たくさん出ています。毒は無いとはいえ食べられないのが残念!
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これもダケカンバの根元に出てました。イグチの仲間、イロガワリです。傷をつけた所が
青く色が変わります。変わり者ですが、食べられるきのこです。おいしいですよ。
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これは主に落ちた枝を分解しているきのこで、ヒメキクラゲです。あんまり似ていませんが
あのキクラゲの親戚です。見た目はこんなのですが、食べられるきのこです。と言いつつ
私もまだ食べたことはありません。図鑑によると、さっとゆでてコーヒーゼリーと一緒にデ
ザートにすると良いそうです。ナイフで切ってみると確かに透明なプルプル感がゼリーっぽい
です。
きのこが食べられるかどうかは、次の6段階のランキングでイメージするといいんでないかと
思います。
?おいしく食べられるきのこ
?おいしいかどうかは別として、食べられるきのこ
?食べられるかどうかわからないきのこ
?毒は無いけど、食べる価値が無いきのこ
?お腹をこわす程度の毒のあるきのこ
?致命的な毒きのこ
日本にはおおよそ6000種類のきのこがあるとされています。そのうち名前のついているものが
2000種ほどです。三分の一ぐらいしかないんですね。その中で?と?に属するものはほんの
わずかです。じつはきのこのほとんどは?か?に属します。そしてそういう風に見た場合、以外に
少ないのが?と?です。北海道に生える?の致命的な毒きのこは10種類も無いくらいですから、
最悪の事態を避けるために、そいつらだけは覚えといて良いかもしれません。
ちなみに、北海道に生える致命的毒きのこベスト5は、「ドクツルタケ」「タマゴタケモドキ」「フクロ
ツルタケ」「カエンタケ」「ニガクリタケ」です。ぜひこいつらだけは図鑑で見て覚えておきましょう。