ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

国際きのこ談義 by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
天気予報では晴れるはずでしたが、今日も雨がちな天気でした。
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羊蹄山もほとんど見えません。
ところで!きのこ模型の展示が出来上がりました!


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北海道で大人気のきのこ!ハナイグチです!「ラクヨウ」と言ったほうが通りが
いいかもしれません。いま、まさにシーズン(のはず)です。自分で見に行って
いないのでちょっと弱気です。
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カラマツの生えているところでしか、見られないきのこです。このきのこはカラマツの
根に付いて、カラマツから栄養をもらう代わりに、カラマツに水分や養分の吸収を
助けてあげています。こんなきのこは何ていうんでしたっけ?
はい、皆さん一緒に、菌根菌(キンコンキン)!!ビクトリー!
そして、やっと本題。今日いらしたお客さんで、スイスからの方がいらっしゃいました。
ハナイグチのことは残念ながらご存知ないようでしたが、このきのこは、スイスにも
あるそうです!
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ドイツ語でシュタインピルツ(石きのこ)といいます。ヨーロッパで大人気!日本名は
ヤマドリタケモドキといいます。イタリアではポルチーニ、フランスではセップと呼ばれ、
日本でいうマツタケほどの価値のあるきのこです。北海道にもたくさん生えます。かく
いう私も、大好きなきのこです。
スイスではきのこ採りは禁狩期間が厳しく定められていて、資源の保護に非常に
気を使っているそうです。北海道もそうやったほうがいいでしょうか?と訊いてみたと
ころ、北海道はスイスとは比べ物にならないほど自然が色濃く残っているので、その
必要はないんじゃない?とおっしゃってました。でも、あるうちに守っておかないと、
無くなってからでは遅いような気もします。
私思うに、採集するときのマナーと、きのこが生育できる環境を保存することが大事
なんじゃないかな、と思います。天然記念物の鳥、トキなんかそうですよね。トキ自体
も大事ですが、トキが生息できる環境があれば、絶滅寸前なんてことにはならなかっ
たはずです。昔はそれこそ全国にいたくらいですから。コウノトリも、タンチョウヅルも
そうですよね。
山菜やきのこはそれの生えることのできる環境と、採り過ぎない、というマナーがあれば、
ずーっと楽しむことのできる資源だと思います。
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このきのこも、スイスにあるそうです。これはクロノボリリュウタケ。日本ではこの
見た目で敬遠されていますが、おいしいきのこです。
スイスでは「モリッフェル」と言うそうです。うーん。模型の出来があまり良くないから、
フランス語で言うモリーユ(日本名アミガサタケ)と間違われたかな?
日本語の話せる方もいてくれたおかげでこんなお話もできましたが、私一人では
お手上げ!だったでしょう。外国語も、勉強しなくては…