ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

ガスの中、きのこ観察ウォーク by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話, コースの話

こんにちは。エコル・kiyoshiです。
今日はあいにくの濃霧。朝から寒かったです。
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景色はなんにも見えません。
午前中はほとんどお客様の姿は無かったのですが、午後になると、ちらほら見えられました。
そしてガイドウォークの申込みもいただきました!


外は風が強く、かなり寒かったので、比較的風の当たらないササ藪の中、きのこスポットにご案内しました。
ダケカンバの周辺に、ダケカンバの菌根菌が見られます。
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この子はカバイロツルタケ。テングタケ科のきのこです。
ご案内したお客様ご家族のうち、息子さんが農学部の学生さんで、きのこについてかなり突っ込んだお話もさせていただきました。「担子菌類」などという専門的な用語も飛び交いました。
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この子はシコンアジロガサ。7月によく出るきのこですが、また発生してました。この子はモエギタケ科。菌根性ではなく、枯れた植物を分解しているきのこです。
そのほかには、もうずいぶん古くなったカノシタや、ツチカブリの幼菌なども見ることができました。
ツチカブリは、毒はありませんが、強烈な辛味のあるきのこです。辛いきのこって、皆さんあまりなじみが無いですね。味見をしていただきましたが、あの強烈な味は、ニセコの自然の、なかなかいい記憶として残るんでないかな、と思います。
エコル周辺の原っぱでは、いつものスギゴケに出る、名無しのゴンベエきのこと、ウラムラサキが出てました。
リフトのワイヤーでは、久しぶりにビンズイという小鳥を見ました。あまり色がはっきりしていなかったですので、今年生まれた若い個体かも知れません。
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ガイドが終わる頃、ガスが動いて、景色が見えてきました。少しでも見えると、何だか嬉しいです。
今日は他にお客様も少なかったですので、ゆっくり、みっちりお話ができました。ガイド以外でも、展示の解説でしっかりきのこのお話のできたお客様もいらっしゃいました。ニセコの自然についてのお話をじっくりできますので、この時期、エコルに遊びに来るには良いチャンスかもしれません。