ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

倶知安きのこ調査! by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんにちは。エコル・kiyoshiです。
今日はとても濃いガス。時に激しく降りました。お客様の姿はまばらでした。
でも、お昼前と、営業終了間際に、たくさんお客様が見えられました。こんなに天気の悪い日に、ゴンドラに揺られて上がってきてくださって、ありがとうございました。
こんな天気だと、ニセコの野山に出るのは難しいですが、ゴンドラに乗って、エコルにおいでくだされば、ニセコの自然に関する展示物や、ニセコの山で入手した素材を使った工作で、楽しんでいただくことができますよ!
こんな天気だと、我々哺乳類はテンションが下がりますが、喜んでいる生き物もいます。そうです!きのこ達です!昨日は倶知安町の森林公園、「百年の森」で、毎月恒例のきのこ調査をしてきましたので、その模様をお伝えします。


調査前の数日間は、あまりまとまった雨が降っていなかったので、きのこは決して多くはありませんでした。どちらかと言うと地味なきのこばかりでした。
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今回、きのこ調査を手伝ってくれた方々は、どういうわけかうら若き女性ばかりでした。いつもは平均年齢60?70さい位なんですけれど…。その中でも最年少、私の娘えみちゃんが嬉しそうに持っているのは、カバイロツルタケです。テングタケ科のきのこの中では数少ない、食べられるきのこの一つです。
右の写真、小さいきのこ達は、イヌセンボンタケ。ヒトヨタケ科のきのこで、いつも、同じ場所に出ています。
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左のタマゴボーロみたいなのは、コメツブホコリタケ。とてもかわいいきのこですね。
右の、黒いラッパみたいなのは、クロラッパタケ。そのまんまですね。ヨーロッパではきのこ狩りの対象として人気のあるきのこです。
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黄色っぽいのはニガクリタケ。食べると死んじゃうくらいの、猛毒のきのこです。百年の森では、たいていいつでも見られるきのこです。
赤い、ヘラみたいなのは、ニカワジョウゴタケ。面白い形ですね。こう見えて、食べられるきのこです。
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ピンク色のきのこは、ニオイコベニタケ。カブトムシの匂いがする、という決定的な特徴をもったきのこです。
右のカラフルなのはサマツモドキ。どちらもきれいな色をしていますが、食べられないきのこです。
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地味な色で、丸っこいのはシブイロスギタケ。いかにもきのこっぽい、食べられるきのこです。
オレンジ色はトガリベニヤマタケ。この子は発生してから少し時間が経ってしまっていますが、本来なら、もっと鮮やかな色をしたきのこです。
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最後は、でぶっちょ・ヤマイグチ幼菌です。いきなり「デブ」とあだ名されていました。でも、かわいくて、今日のきのこの中では一番美味しそうですね。
本日の収穫をテーブルに並べてみました。最後もう一度、採ってきたきのこの中に、食べられないきのこが混ざっていないか、確認が必要です。
「羊蹄山麓きのこ隊」の活動は、決してきのこ狩りがメインではありません。きのこを通じて、森の生き物達のつながりに思いを馳せるのが一番のねらいですが、やはり、我々人間も、きのこを食べる、という行為において森の生き物達に連なっております。きのこや山菜は、採り過ぎない限り、半永久的に楽しむ事のできる資源です。土地で生ずる食べ物を味わうのは、その土地で暮らす楽しみとして、培っていきたい文化だと思います。とか何とか言いつつ、美味しいものを食べて、それを与えてくれる自然に感謝いたしましょう!