ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

出た! by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんにちは!エコル・kiyoshiです。
今日は完全に濃い―いガスの中でした。
そんな中、イタリアから見えられたお客様は、例のきのこの模型に反応してくれましたよ!ポルチーニ!さすが!やはり、イタリアの人々には、なじみの深いきのこなんだそうです。
そして、たまのガスの切れ間に、いろんな鳥の姿が見えました。エコル前のダケカンバに、このあたりでは普段はあまり見ない、アカゲラと、コサメビタキが来ていました。ホオジロの姿も見えましたが、この子達はいつでもエコル周りでチュンチュン言ってます。
残念ながら写真が無いので、文章で説明してみます。
アカゲラというのはキツツキの仲間で、ちょっと大きめの体で、頭とお尻が赤いので、よく目立つ鳥です。エコルあたりの標高ではめったに見られませんが、人里近くの森ではよく目にする鳥さんです。
そしてコサメビタキというのは、灰色をした小鳥で、基本的に森の中にいます。枝から飛び立って、飛んでいる小さな虫を捕まえて、また枝に戻る、という特徴的な飛び方をします。体の割に、黒いお目めが大きくて、目の周りが白いので、とてもかわいい、愛嬌のある顔をしています。
めったにエコル周辺では見られないのですが、今日はコサメビタキのペアが、しばらくダケカンバの枝のあいだを飛び交っていました。
さて、今日例のきのこスポットで見られたきのこたちです。
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ヤマイグチ。コケの緑色をバックに、美しいですね。そしてまた、おいしいきのこです。これから、もっとたくさん出るでしょう。
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そして、ついに出た!このきのこ。去年出た場所から、3メートルほど離れたところに出ました。フェイントだ!えー、きのこの名前は、「カノシタ」。「か」の下は何?「き」?…なんてこととは関係なく、漢字で書くと「鹿の舌」。きのこの傘の下面に、針状のものがびっしりぶら下がっているのですが、これが鹿の舌に似ているんだとか。鹿の舌って見たこと無いなぁ…。食べられるきのこです。
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こんなのも出てました。あんまり特徴なさそうに見えますが、慣れるとすぐに見分けのつくきのこです。柄が杖みたいにまっすぐ伸びているので「ツエタケ」の名があります。なかなか美味しいきのこです。このきのこは、森の中であれば、いたるところで目にするきのこです。このきのこの近縁種で、縁取り模様のある「フチドリツエタケ」は、さらに美味しいんだそうです。まだ見たこと無いですけど。
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こないだからちょくちょく出てるこのきのこ。チチタケといいます。その証拠に、このきのこを割ってみると…
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見えるかな?乳液がえらい勢いで分泌されます。この乳液は、自然界では珍しい、ゴムの木の樹液と同じ、天然ゴムの成分を含んでいるそうです。それがこのきのこにとって、なんの役に立っているのかは、まだ不明なんだそうです。自然って、まだまだわからんことだらけです。とりあえず、このきのこも、食べると美味しいってことは確かです。それでいいのだ。(?)