ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

雨です。 by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話, 樹木の話

こんにちは。エコル・kiyoshiです。
今日は雨。ときどき曇り。羊蹄山は、一日雲がかかっていました。
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あいにくの天気でしたが、少ないながら、お客様は来て下さいました。
今日のお客様の中には、日本野鳥の会に入会している、という小学生の女の子や、養蜂家のご家族、といった、かなりディープに自然に接している方達がいて、お話が面白かったです。
午後、雨が止んでいるあいだに、フィールド調査に出ました。


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去年マスタケが出ていたダケカンバです。
まだマスタケが生える気配はありません。そういえば、倶知安町の百年の森でも、マスタケは年によって生えたり生えなかったりしますので、今年はもしかしたら、この木からは生えないかもしれません。まだ、わからないですけどね。
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そのかわり、といっては何ですが、この木からツリガネタケの幼菌が顔を出しています。
こないだまで、白くて丸い固まりだったのですが、片隅に胞子を飛ばす部分ができてきました。この部分が発達してくると、釣鐘の形になっていきます。名実ともに「ツリガネタケ」になる日も近いです。
しかし、このきのこや、マスタケが生えているということは、この木の腐朽が進んでいる、ということでもあります。そう遠くない将来、この木は枯れて、倒れてしまうでしょう。もう少し枯れてきたら、勝手に倒れる前に、切り倒してやらなければいけませんね。
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コケの原っぱでは、紅葉が進んでいます。小さなナナカマドの葉っぱが、紅葉してコケの上に落ちていました。色がきれいです。しっとりしたこの色合いは、雨の日ならではの味わいかもしれません。
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またたくさん生えてました。このきのこ。生えてきてすぐは、こんな灰色をしています。やがて乾くと、茶色になっていきます。雨に濡れたこのシックな灰色と、コケのグリーンが、なんともはや美しいです。(私だけ?)
ダケカンバと共生している「ヤマイグチ」がそろそろ出ても良いんですけど、まだ出てないですね。
こないだ、釣りをする友達と話をしていて、面白い言葉がありました。「釣れない釣りが、面白い。」あんまりポコポコ釣れる釣りは、面白くないそうな。
きのこも、そうかもしれません。「あのきのこ、出るはずなのに、出ない。」めったに出会えないからこそ、出会えたときのヨロコビは大きいのかもしれません。変態ですね。(←何をいまさら)