ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

きのこガイド by kiyoshi

| カテゴリ: きのこの話

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
今日はいい天気でした!でも空気は冷たい!秋だ!この時期、エコルにいらっしゃる際には長袖をお持ちくださいね。
今日は午前中、倶知安町百年の森公園できのこの調査をしてきました。秋!きのこシーズンと言うことで、たくさんのきのこを見ることができました。
その中から、面白かったものを紹介します。


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黄色っぽいこのきのこ!覚えといて損は無いきのこです。これはニガクリタケ。死亡例もある猛毒きのこです。このつやの無い質感、くすんだような黄色い感じが特徴です。たいへん苦くて美味しくないきのこですから、これだけを食べて中毒するということはあまり考えられません。ところがこいつのいやらしいところは、この写真にあるように、栽培しているナメコなんかと混ざって生えることがある、という点です。まんなかの、つやのある茶色いきのこはナメコです。こんな感じでエノキタケやクリタケの群生の中にこいつも混ざって生えていることがあります。それを一緒に採っちゃって、知らずに中毒、と言うことが考えられます。
ニガクリタケは、身近なところにも、また春から秋までずっと生えていますので、注意しましょう。
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お次はおいしいきのこ!キンチャヤマイグチです。変な名前!漢字で書くと金茶山猪口。金色っぽい茶色のヤマイグチです。これもヤマイグチと同じくカンバ類と共生している菌根菌です。ヤマイグチよりもずっと食味が優れているそうです。でへへ。(←調査だろ?)
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変わった色のきのこですね!何色?こんな色を萌黄色、というそうです。だから、これはモエギタケというそうな。図鑑によって、食べられるとか食べられないとか意見の分かれているきのこです。
モエギタケ科のきのこは名菌が多いです。クリタケ、ナメコ、ヌメリスギタケモドキなどなど。でも、先ほどの猛毒菌ニガクリタケも、モエギタケ科です。こわいこわい。
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午後にはエコルに帰ってきました。自然観察ツアーにご案内するときも、ついついきのこに偏重したコース設定になってしまいます。ですが、足元にはこんなきれいなものもありました。これはマイヅルソウの実です。あの白い、小さなかわいい花が、こんな華やかな実をつけました。
きのこ以外の写真をこのブログにアップしたのは久しぶりな気がします。(笑)
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エコル周辺では、このヒカゲノカズラの胞子穂が真っ盛り!昨日からの乾いた空気に喜んで、胞子を風に乗せて飛ばしまくってます。これを指ではじくと、煙のように胞子が舞い上がります。指ではじいて飛ばすのは、秋の楽しみのひとつになりそうです。