ニセコ グラン・ヒラフ

エコル日記

実りの秋。 by kiyoshi

| カテゴリ: 展示の話, 花の話

こんばんは!エコル担当kiyoshiです。
今日は風が強くて寒かったです。午後になるとなんぼか収まってきて、お客さんも
上がってこられました。
最近きのこの話ばかりしてますが、森にはそのほかにも秋の恵みが実っています。
(↑そりゃそうだ)
今回はこないだ百年の森で拾ってきた木の実を紹介します。


totinomiRIMG0242.JPG
さて、これは何でしょう?栗にも似てますが、イガイガがありませんね。
これはトチの実です。トチ餅の材料ですが、渋味や苦味を抜くのにそれはそれは大変な
手間がかかるそうです。
どれだけ苦いのか今日ちょっと食べてみましたが、すさまじく苦い!渋い!いやはや!
よしそれならばと今度はレンジでチンしてみましたが、やっぱり苦い!そう簡単には食べ
られないようです。
トチの木はこのあたりでもそう標高の高くない森の、沢筋に生えていますが、多くは無い
です。街路樹として利用されることの多い木です。倶知安町では駅前通に街路樹として
植えられています。
onigurumiRIMG0243.JPG
さて今度のこれは何でしょう?真っ黒いうめぼしみたいですね。これも森の中によく落ち
てます。森の中ではもっと湿った状態で落ちていることが多いですが。
これは、オニグルミです。このしわしわの中に、皆さんの見慣れているクルミの殻が入っ
ています。うめぼしのたとえで言えば、われわれがクルミとして食べている部分は、うめ
ぼしのタネのさらに中身の部分にあたります。
kuriRIMG0244.JPG
これは皆さんお分かりですね。クリです。これは家の前で拾いました。
クリはこれだけイガイガが発達していますから、実をトチほど苦くする必要が無いんですね。
学生時代、京都の山奥で秋にキャンプをしたとき、小さなクリがたくさん落ちていて、茹でて
食べたことを思い出します。おいしかったなぁ。
わたしはきのこや山菜など、食べられるものが大好きです。美味しいのはもちろんですが
自分で採ってきた食べ物を食べるのって、「嬉しい」んですよね。食べると言うことは自然
を一番身近に感じる方法だと思います。ただ、山菜取りやきのこ採りをする人の中には、
森の中にお弁当箱を捨てていく人や、根こそぎに取り尽くしちゃうような、マナーの悪い人
もいるのは悲しい限りです。
われわれ人間が食べることができるものは、かつて生きていたものだけです。それがスー
パーで売られていようが、どんなに形を変えていようが、食べ物は、すべて命を持って生き
ていたものです。われわれの命は、膨大な命の連鎖の中にあり、そのバランスが壊れちゃ
うとわれわれの存在が危うくなっちゃうよ、ということを思い出させてくれる機会として、きの
こや山菜採りにせっせと励もうではありませんか!