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翁の鐘

2012年03月17日

 ♪汽車を待つ君の横で・・・風な雪が今、チラチラしてきました。春が近づくと自然と口ずさむメロディーってありますよね。不思議なのは、夏と秋には無く、冬が近づくと、♪山は白銀(しろがね)朝日を・・・口ずさみます。夏と秋もなにか見つけなくっては。

 「小助川翁の鐘」の愛称で親しまれている、千mヒュッテ前の鐘。札幌高等裁判所、判事を長く勤められた小助川さんが寄贈くださった鐘なのですが、鐘の紹介にあたり、翁没後にご家族の方が、記念誌を作成され一冊寄贈くださったのですが、書物の中にどうも埋もれてしまい、まだ見つけ出すことができないままになっています。

 

 翁の紹介もしたかったのですが、別の機会にさせてください。私が翁にお会いできたのは、一度だけでした。90歳を悠に超えていたと思います。記念誌に掲載されている写真には、三浦敬三先生と一緒に滑っている翁の写真や週間雑誌Dで紹介された水泳の写真、ヨガなど、どの写真も驚かされる写真ばかりです。

 

 翁は旧ニセコアルペンリフトで発行していた「永遠にニセコの雪をお楽しみください」「表敬優待券」すなわち、生涯無料リフト乗車券発行第一号の方でした。この券発行枚数は片手に余る枚数しか発行されていませんでした。

 鐘は初代のままですが、鐘の由来紹介看板は二代目になります。十数年前、翁ご家族様から、看板の補修にお使いくださいとご厚志をいただき、製作、紹介文作成を担当しました。私自身、一日のスキー始めをエース第三からと決めているのは、鐘への表敬を込めスタートゲレンデとしています。

 

 翁がお怪我されたご縁から、鐘の寄贈をいただいていますが、翁の願いは申し上げるまでも無く、いつまでもいつでも怪我無く安全なスキーをニセコで楽しんでください。というものです。翁が愛してやまなかったニセコのスキー、これから晴れ渡る青空の下、存分に楽しみましょう。私もこれからが本番の心意気で滑りまっせ。

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雪面から鐘までの高さで凡その積雪の多さ、少なさが分かりますが、まぁチョット近年ではここまではない量になりました。地面からですと、結構な高さがあるんですよ。